着付け師にとっての年内の大きなイベント「成人式」。
わたし自身、はじめてお客さまに着付けをさせてもらったのが成人式でした。
そう、
成人式がデビュー戦の着付け師さん
今年も何人もいらっしゃるんじゃないですか?
振袖着付けは嫌っていうほど練習もしたし、自然に体が動くくらい手順も覚えた。
なのにいざとなったら緊張のあまり腰紐を持つ手は震えちゃうし、その時のお嬢様の着物の色すら覚えてないです。
きっと世の中の着付け師さん達も、似たような緊張感を経験して独り立ちしたんですよね。
成人式といったらみんな必死に練習するのが「帯結び」。
文庫系に太鼓系、そして立て矢系。
背のスラっとしたお嬢さんに当たると「チャンス!」とばかりに立て矢系アレンジをしてしまいます。
(だって・・・和装のお嫁さんが結びますから、列席では立て矢系は避けてますんで。)
最近はyoutubeなどの動画でもいっぱい帯結びでてますね。
ありがたい!!
わたしはまだレパートリーも少なかった駆け出し時代、振袖の本にお世話になりました。

振袖の帯結びばかりが沢山載っている定番の本はもちろん、
仮ゴム紐を使わない帯結びを覚えるために、少し前に発行された本を古本で購入したりしました。
また、毎年発行される振袖本を手に入れたりもします。これはその年の流行も見えるためにとても役に立ちます。受注会などのお仕事をしてると色々流行も知れるのでしょうが、着付けばかりを受けているのでこう言うところで情報も仕入れないとなりません。
不慣れな時期はとにかく色々な帯結びを覚えようと必死でした。
何度も何度もボディーで練習して、さあ本番となったら思うように行かない、全然練習した形は作れなかったなんてことも多々あります。
練習で頑張りすぎて当日は腱鞘炎で手が痛い・・・何てこともありましたねぇ。
リキみすぎです。反省〜。
でも、この必死でやる練習が積み重なって、本番に何とかアレンジが効くようにもなっていくんですよね。
絶対に無駄じゃないです。
わたしもここまでいろいろ着付けを経験してきましたが、今でも練習は続けてますよ〜。
「手先の柄があまりない帯」を想定して文庫系と立て矢系
「体格のため帯が短くなる」を想定して文庫系と立て矢系と太鼓系
まずはこのパターンで模索をしようかと考えています。
あと2か月。
あっという間に成人式がきます。
このコロナ禍、どんな形でも成人式の着付けが出来ることを喜んで頑張りましょうね。