「足りない!!!!」とっても困る腰紐問題

仕事あるある

お客さまには前もって必要な荷物って伝えてありますよね。

なのに、

当日困ってしまう事態がたびたび発生します。

そんな困りごとの一つが「腰紐問題」。

腰紐何本ある? 長さが、本数が、足りなーーーーい

お着付けの際お客さまが持ってこられた腰紐が、悲しいことに届かないなんてことは良くありますね。

膨よかなだけでなく、ウエストなどは普通もしくは細いのですがお胸がとても立派な方。
腰紐としては余裕なのに胸紐としては全く足りないんです。泣けます…

また、本数は足りているのですが、どれもこれも七五三のお子さま用
2本で1本分。
はい、結局本数が足りなくなります。
出来たら体に巻いて長さを確認してもらえたら嬉しいけど、そこまでしてくれる方は少ないです。
「コケシや鞠(マリ)や子ども」の柄には要注意です。

いっぱい持って来てくれたけど、ほとんどが「ゴムベルト」
自分で着る方でこれを使っている人はたくさんいます。ただ、ゴムベルトは裾がズリ上がりやすく、骨格によってはこのゴムの伸縮が逆に痛かったりします。
なので私はお客さまにゴムベルトは勧めていません。

裂けてしまいそうなくらい虫喰いがある紐達
長い間タンスにしまわれていたのでしょうか。いっぱい穴が空いているので、ぎゅっと締めたら引き裂いてしまいそう。
ただただ怖いです。
お出かけ中にビリビリっと破れたら…考えただけでも恐ろしいですね。

あとちょっと、ギュギュギュギュッ 届かない
せっかく購入して来てくれた腰紐が届かないなんて、あまりに悲しいです。
でも結構多いんですよね。
「長尺にしてほしかった〜〜〜〜!」と心の中で叫びます。

購入してもらうこともあるし、何とかする事もある

使える紐は何本あるんだろうか。

荷物を開けながら数えます。

一番いい紐は着物の腰紐に。
次にいい紐は着物の胸紐に。
その次にいい紐は長襦袢の胸紐に。
もう一本使えれば補正の抑えに。

常にアタマフル回転で挑みます。

着付けの現場によって、小物類の販売やレンタルの準備があるところもあります。

でも個人で伺うレストランや会場ではそんな準備はありませんから、予備紐や販売分を自分で持っていかなければなりません。

それでも、時間に余裕があってお客さまがOKであれば購入してもらいます。
これでひと安心です。

ただ、そうはいかない事も多いです。

「何とかならない??」

「どうにかしてちょうだい」

と言われてしまう事もありますよね〜。

また、こういう時に限って時間がないんです。

さらに、必要な数がないなら購入やレンタルをお願いできますが、せっかく購入して持って来てくれてるんです。
ただ、あとちょっとが届かない。

表面に出さないようにしながら、心の中はめちゃめちゃ焦ってます。

「足し紐」、「予備紐」皆さんはなにを使ってますか??

むかしむかし、呉服屋さんの着付け教室で卒業試験に受かった直後、その教室で細長い「帯布」をもらいました。「必要になることがあるから」と言われ、大事に着付けポーチにしまっていました。

当時はこの紐の必要性がわかってなかったんですね。

この頂いた帯布は、勿体なくて今でも使ってないです。

最初の頃は予備紐として「サラシ」を割いて使ってました。

そのあとはお財布を考えて「ガーゼ」を割いて紐にして使っていました。

このガーゼ紐は今でも時間があれば作って用意しています。

最近、紐の代わりに使い勝手がいいのが「包帯」

しかも「伸びない包帯」。

適度に幅があり耐久性があり。

長襦袢の紐の代わりならバッチリ使えます。

ただこの「伸びない」タイプの包帯が最近薬局から消えてるんです。

世の中から消えちゃったらどうしようかな。。。

あと、補正の抑えには100均で買った手芸用の綿ロープが使えます。

毛糸玉みたいになってて長さもたっぷりで100円なんてお手頃ですね。

しっかり締まるから、必要な長さを切って足し紐に使うのにもちょうどいい。

きっと他にも使える物があるんだろうな。

皆さんがどんな物を使っているか、よかったら教えてくださいね。