どんなに厳しくてもアップ時間厳守

2020年9月16日
仕事あるある
時計

着付けのお仕事にはじめて入った時は、あまりの緊張で時計を見る余裕なんて無かったです。

着付け教室ではさんざんタイムアタックやったけど、実際にお客様につくと洋服も脱がせて畳んで、肌着を着せて足袋を履かせて、時計やペンダントなんかを外してしまってもらって。

さ〜て、やっと補正ができます。

この前振りが結構長いですよね。

どうぞ鏡の前に・・・はい!スタート!!

なんて絶対ないですもん。

あのがむしゃらに練習したタイムアタックは、体に叩き込むためのものだと後から分かりました。

いざ予約時間

お支度は基本ヘアメイクからになりますよね。

そこでヘアメイクになかなかのこだわりを発揮されるお客さまもいらっしゃいますし、電話に夢中でメイクが思うように進まない方もいたりして。

また、着付け前にお手洗いに行く方も多いですから、結局はアップ時間の壁が着付けに迫ってきますよね。

泣きそうな表情のヘアメイクさんと

「大丈夫だよ〜。頑張って〜。こっちも頑張るよ〜。でも、そろそろ上げてね〜。」

と目と目の会話をして、鏡の前でスタンバイ。

少しでも時間が短縮できるように、自分なりの準備をします。

まずはサッと靴をしまうように、ビニール袋も持って待ち構えます。

この時着付け師はどんな表情をしているんでしょう?

あまりに鬼気迫る顔ではお客様もびっくりですよね。

オメデタイ席ならなおさら、やんわりと品良く安心感を醸し出して。

鏡に向かってスピード勝負です☆

一つ一つの動作を的確に素早く、迷っている時間はありません。

体型とバランスを見ながら、指先まで神経が集中してますからとことん鍛えられちゃいます。

でも、急ぐばかりにお客様が雑に扱われてると感じたら絶対ダメだし、いろんな質問もされます。ちゃんとお答えしてコミュニケーションは大事ですよね。

話したそうなお客様とはもちろん会話しますよ。(私はこの会話タイムが結構好きです♬)

急遽変更で大あわて

中には仕上がり時間を勘違いされていて「予定より30分早く仕上げてください。」なんてことも起きます。

会場側が時間を間違えたので・・・と言うことも発生します。

明らかに無理がある場合はもちろん説明します。

でも、前もって余裕ある予約時間を設定していればギリギリ間に合ったりもするので

承知しました〜

と言いながら、ヘアメイクさんの手のスピードは倍速になります。

「そう言うことなのでお願いします!」

と言われてもやるしかありませんね。

着付け師が複数いれば二人着付けでかなり余裕ですし、一人だったとしても条件を受けた以上は熟すしかありません。

試練です!!

まとめ

常に時間を意識してそこにいないと、結局は自分が困ったことになります。

特に高齢のお客さまが多いときは、立ち座りがスムーズにできませんし、ストッキングを脱ぐと言う動作一つにも時間がかかります。時には介護のような状態になります。

(成人式や卒業式は着替えがスムーズだわ〜・・・って思います。)

気持ちはもちろん必死ですよ。

でも、お客さまにはそんな胸の内を1ミリも感じさせないように、ゆったり堂々と鏡の前に立つようにしましょうね。

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自分への言い聞かせ